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栄養情報

食べ物や飲み物が飲み込みづらい多い

食べ物や飲み物がうまく飲み込めないと栄養の摂取不足や脱水になりやすく、体力や免疫力の低下につながります。

食事のポイント

摂食・嚥下障害の方に提供する食事は、手間がかかるものもありますが、かかりつけの医療専門家を味方につけると安心です。
工夫次第で患者さんの好物をあきらめることなく食べられるようになります。

調理方法について

ポイント1:かみやすくする工夫

  • 【野菜】
    皮はできるだけ除き、皮つきで食べるものや厚みのあるものは隠し包丁を入れましょう。葉菜類の葉脈が気になるときは刃先でたたいておきます。

  • 【果物】
    りんごやなしは薄く切ったりすりおろします。

  • 【魚介】
    イカの刺身なら細かく切り込みを入れます。エビは身をつぶし、ホタテには格子目の切り込みを入れておきます。

  • 【肉】
    筋には、切り目を入れましょう。肉をやわらかくするにはたたいたり、煮込みましょう。

ポイント2:飲み込みやすくする工夫

【とろみをつけるには】
  • 片栗粉-水で1:1に溶き、加熱します。あんかけ料理に使います。
  • コーンスターチ-片栗粉と同様に水で溶いて加熱します。スープやお菓子などに使います。
  • 小麦粉-バターと1:1でルウを作り、とろみをつけます。クリームシチューなど(このときはバターを焦がさないように気をつけます)に使います。
  • ゼラチン-水100mLに対し2g程度のゼラチンを煮とかして冷やし固めます。ゼリー、寄せものなど冷たい料理に使います。
  • 市販のとろみ調整食品-商品によって使い方が異なりますが、加えて混ぜるだけでとろみがつきますので、もとの料理の味を変えずに幅広く利用できます。
【とろみがつく食材と調理法】
  • ごはん・麺・パン-煮込むことででんぷんが溶け出してとろみがつきます。
  • 芋・かぼちゃ-山芋は生のものをすりおろせばそのまま食べられますし、汁物に入れてとろみをつけることもできます。じゃがいも、さつまいも、かぼちゃは、細かくして煮込むか、煮てからつぶします。

食べ方について

  • 時間をかけて食べましょう
  • 正しい姿勢でまっすぐに座るか、ケアスタッフの指示のとおりの姿勢で安全に
  • 食事は、のど越しのよいゼリーと交互にとりましょう
  • 水やお茶などサラサラした液体を飲むときには、上を向きすぎるとむせやすくなりますので、注意しましょう
  • 飲み込むときは完全に一口分を飲み込むために数回飲み込むようにしましょう

注意したい食品

  • パサパサした食べ物(トースト、クッキー、固ゆで卵の黄身など)
  • 粉っぽいお菓子(きな粉のついた菓子や、まわりに粉の多い餅菓子など)
  • ほくほくした食べ物(焼き芋、焼き栗など)
  • ぼろぼろ・パラパラした食べ物(ピラフ、そぼろなど)
  • 薄くぺらぺらした食べ物(葉野菜、のりなど)
  • すすって食べるもの(麺類、お茶漬けなど)
  • 味噌汁(液の中に細かい具があると、誤嚥したりむせやすい)
  • 飲み込むときに水が出る食品(果汁の多い果物や高野豆腐など)

その他注意点

  • 水分が不足しないようにしましょう。のどが渇いたと感じる前にこまめに水分をとりましょう
  • 脱水の症状に注意しましょう。もし尿の色が濃くなったり、口の渇き、便秘または突然の体重減少があれば、主治医に必ずそのことを話しましょう
  • 家族や友人に協力してもらいましょう。主治医、言語聴覚士、管理栄養士からもいろいろな情報やサポート団体の推薦が得ることができます。
  • 感じていることを共有しましょう―孤独感や食べることへの不安があるのは当然です。しかし、他人にあなたの気持ちを伝えることも大切です。そうすれば何か解決方法が見つかることでしょう。

介護をするご家族の方へ

  • 患者さんご本人がケアスタッフからアドバイスを受けたとおりの姿勢で食べていることを確認しましょう
  • できればお皿に手が届く範囲に座ってもらいましょう
  • 時間をかけましょう。急かされていると感じさせないようにし、かんだり飲み込んだりするのに十分時間をかけてください
  • 食事中は周りをうろつかないようにしましょう
  • きちんと料理を楽しめるように、眼鏡、補聴器、義歯などがそろっているか食前に確認しましょう。また、食事時間が楽しくなるように本人の好きな場所で、楽しげなテーブルセンター、カラフルなテーブルクロスなどをセットしましょう
  • 必ず患者さんから見えるところにいて、あなたの言っていることが聞きとれているか確認しましょう
  • 食事介助のときは、一回に少量を口の中に入れるようにしましょう。
    舌や歯にスプーンが当たって誤ってかんでしまわないようにしましょう
  • 口の中の食物がなくなったのを確かめてから次の一口を入れるようにしましょう
  • 食後最低20分間は横にならないように注意しましょう

監修:県立広島大学 人間文化学部 健康科学科
教授 栢下 淳先生

<参考>

  • 日本病態栄養学会 編, 認定 NSTガイドブック改訂版. メディカルビュー社, 2008
  • 山田晴子 ほか, かむ・のみこむが困難な人の食事改訂新版. 女子栄養大学出版部, 2004
  • 藤谷順子 監修, かみにくい・飲み込みにくい人の食事. 主婦と生活社, 2003

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